ボランティア(3)

ボランティア精神 – ボランティア活動は米国の伝統

標題から「米国の伝統にボランティア活動が役立つ」と読めたから私は考え込むことになったのです。近年でも世界各地から年間数十万人が流入している移民国家アメリカのようで、それで結果的に多種多様な文化が混在する多民族国家を成している。産まれ育った風土・風習はそれぞれに異なり、言葉も食べ物も着物も文化・思想・宗教・伝統も、主義主張もそれぞれ独特のものを具えている人たち。この人たちが寄り集まってきたアメリカ合衆国という場所。なるほど、そうであれば日本伝統の感覚と異なっていて当然･･･と云うよりも日本伝統の感覚の儘(まんま)では決して成し得ない大事業だと私には思える。

伝統文化・伝統産業・伝統野菜などの言葉が示すように伝統的つまり伝説・伝記に残っても良さそうな歴史ある遺産・価値を感じさせるのが私たち日本人が遣う言葉「伝統」だと思う。もちろん諸外国に於いても日本人の言葉「伝統」を否定しないと思うが、アメリカではそこだけに囚われるのでなく「伝統の現在進行」を必要とし・そこに着眼しているように思う。ボランティア活動に「美しい心」を観るのは美しい心のあなたに違いない。それは良いことだけど、他者の美しい心を観るには先ず腹ごしらえだろ！？ 誰もが観光旅行に来たのじゃないんだ。誰でも先ずは腹を満たさなきゃなるまい。みんなは違うのかな？ 了。