時節柄…マスク
マスクを掛けない人を滅多に見ない昨今、次の句に出合ったので遊んで気分一新。
私にとってとても素敵な句!大好きです。あなたはこの句をどのように想われますか?世に出た句は以後一人歩きします。すなわち、詠んだ人の想いを離れて、読む人の想い・気持で読まれる。
一句一章の俳句、つまり一物仕立てで読んでらっしゃる人が多い。それも好いけど、一物仕立てであっても詠み手の思いに可能な限りの全力で応えたいと思うものです。
㋑ 腹の立つ人にはマスクかけて逢ふ/
二句一章の俳句、つまり句の途中に「切れ」が入る俳句と捉えて読むことも可能です。それで俳句を「詠む・読む」ときは切れ字の位置を確認することになる。
㋺ 腹の立つ/人にはマスクかけて逢ふ
㋩ 腹の立つ人にはマスク/かけて逢ふ
有季・定型俳句の岡本眸氏の思いは㋑㋺㋩のどれだろうか?別に一つ選ばなければならないと決まってる訳でなく、あなたはあなたの思いでお読みになられたら…と存じます。欲張りの私は出来るだけ沢山の読みかたをしたいと思います。
これは有季定型句ですから季語を入れなければなりませんし、それで口に当てるマスクが冬の季語となります。それは一先ず置いといて、変装用マスク👓の存在を忘れたくありません。
例えば、㋺の私の読みかた:
「腹の立つ」って独り言に呟いたりしますね。「ヨソの人にはニッコリ微笑んで逢うのかい。私にも気を遣わんかい。」と腹のなかで旦那を罵る(貴女の)声が聞こえたり、(;''∀'')
㋩ 腹の立つ人にはマスク/かけて逢ふ・・・この句意を考えるのも面白いかも知れません。(^.^)