交さ路(4)／モモ③ - 進化する猫 🐈

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とりなくこえす

ゆめさませ

みよあけわたる

ひんかしを

そらいろはゑて

おきつへに

ほふねむれゐぬ

もやのうち

♫

＞舞台上の芝居の中の人生のほうが、自分の日常よりも真実に近いと思えてくる

人はこのフレーズにどう反応するだろう！？フレーズは面白いと思うも「？」となる私の場合、気懸かりであれば解決したく思う。作者エンデはドイツ生れのドイツ人で、イタリアに住んでこの小説を編んだ。そこにエンデに具わる時間感覚を観た河合俊雄氏のようだ。もちろん、私は河合氏の講義に触れたにすぎず、氏はエンデの小説を検証して確証を得たにちがいない。ともあれ此処はそういう事にして進む(道が私の眼前の交さ路から伸びる)。それで思ったのは河合氏とエンデを結ぶキーワード。そのキーワードが生んだ時間感覚のようにも思われる。

交さ路は人それぞれの眼前にある。河合俊雄氏の眼前の交さ路にはどんな道が続いていたか？エンデの眼前の交さ路からはどこへ向かう道が伸びていたか？先人との様々の出会い・触れ合いのなかで次の道を探り・選ているのがお調子者の生物・人間・私たち。現に私はそうだから他者を認めて受けいれることが可能なのです。わたしの場合はそうであっても、几帳面なエンデの場合はどうだったか？生真面目さが垣間見える河合氏の場合はどうだったのか？そこに私とエンデと河合氏を結ぶキーワード「真実」が重要性を増してくるようにも思われる。

河合講師は「モモは誰の心のなかにもいる」とおっしゃる。そうなんだ！私の中にいて、私の思いをしっかり聴いてくれて、私を理解し・受けいれてくれる可愛い存在かあ～！居場所が禅寺なら一休さんかな。私のなかの一休さんなら私に決して逆らわず・私を理解してくれて・心配もしてくれる。しかも、苦境を乗越えていくことも可能な明るい腕白さも具える元気な子。世界レベルの一休さんならスーパーマン。女性にはバイオニックジェミーが好い？みんなが大好きで・憬れの存在！一休さんが個々人のモモだというなら誰に異論・反論があるだろうか？

それにしても、誰もが禅寺の一休さんって訳にいかない。一休さんは後小松天皇のご落胤とされる高貴の出。これであなたと一休さんの縁は切れたのでありませんか？血筋・姻戚・縁戚がないのであれば「詰まらない夢を見てないで目を覚ましなさい」って声がどこからか聞こえてきそう。そんな縁は持たないエンデだが、「モモ」で一世を風靡している世界的な有名人ですからね、それであなたが才能を発揮して一流の仲間に入りたいとしてもそれが不健全な感覚だと私には思えない。舞台上の芝居にあなたの真実を重ねるのは駄目ですか？いかが？

舞台(の芝居)は饅頭です。しかも絵に描いた饅頭でなく・じっさいに味わえる饅頭です。饅頭を味わえるなら事実です。じじつ、美味しく味わえる･･･たとえば一休さんの水あめがそうですね。知恵を使って和尚さんからまんまとせしめたあの水あめです。一休さんの水あめは駄目ですか？「そんなことしてはいけません」って窘めますか？愚かな一休さんに許された水あめ騒動だってことはお分かりになりますか？あれが歳相応に成長した子なら叱られるべきです。だけど愚かな一休さんには成長過程に欠かせない遊びです。お分かりになりますよね？

そうすると見逃してならないのはなんでしょうか？歳相応の行いが出来ないのは各自の能力だから仕方ありません。だったら確りしてない愚か者が指導者ぶって振舞うところをどうしたら善いでしょうか？一休さんを賢い賢いと褒めて育てるのはいいのです。一休さんの儘(まんま)を真似するのがいいみたいに世間に情報拡散した愚か者は誰だったの？一休さんを真似する風潮を世に広めた愚か者。そのような愚かな情報が禅寺から拡散したと私は思わない。そんな⋯寺の住職をバカ者扱いするのは失礼ではありませんか？私はそう思うのです。いかが？

正確な情報が発せられたらなあ。愚か者を増やしたくないものです。了