交さ路(1)

それが三さ路であれ・丁字路であれ・十字路であれ、交さ路へ差し掛かったら「良識」に従って次の進路を選ることになる。ここで私は常識とせずに良識と書いたが、あなたなら「常識」とお書きになるところかも知れませんね。いかがでしょう？ま、どっちでも大して違わないだろうとお思いの人も多いと思います。それでは、良識と常識ではドチラが世(時代・社会)のコンセンサス(合意・意見の一致)を多く集めることが出来るでしょうか？現代日本社会では常識のほうに軍配が上がりそうです。そう言える私の根拠は何か？常識は社会的コンセンサスの多さを誇ります。ところが常識に裏打ちされた良識は別にして、それ以外の良識は未だ社会の承認を得られていない。

例えば、司法の場で社会常識は権利だが、良識は権利でなくて精々善意程度の評価を受けるだけでしょう。社会常識にまでなった良識にはその社会での権利がもちろん具わります。悪法も法なりで民意に沿わない法であっても、一旦「法」になってしまえば強い権利が具わることになりますし、出来ることなら「良識」が社会常識になってほしいと思います。そして此処「猫星の法」は良識あるものでなければならないと私は思っております。良識が育ってこそ善い常識が育つのだと私は思うのです。私の大事な猫星にこの良識が育ち・定着するために、つまり社会常識へ育てあげるために如何すれば良いかと頭を悩ませておりますが、「コンセンサス」はやはり大事でしょうね。了。