交さ路(8)／モモ⑦
おれの人生はこうして虚(むな)しくすぎていくのか…小説のフレーズのような、あなたも憶え(覚え)があるフレーズかも知れない。ある人はPCの前で、ある人は荷物を担ぎながら、またある人は支払うお金を計算しながら思っているかも。でもその人が虚無感に囚われているのでなければ幸いです。哲学風な言葉「虚無(感)」のナンテ空っぽな響きだこと。哲学風な単語に哲学が宿っているのでなく、誰にでも哲学が宿るのでもありません。「空っぽな所に哲学なく、世界へ能く働きかける主体者だけが哲学する現実」が私には思われる。空っぽでは駄目なんです。
体内へ入った新型コロナに思うこと…世界へ能く働きかけてほしい。世界へ能く働きかけない癌細胞は世界を壊滅させて己も滅びる。そんな愚かでないことを私は新型コロナに願うものです。世界は世界の無事安穏を願う。その世界を滅ぼすモノは其処での居住資格を失くす。(知ってか知らずにか)新型コロナは己が身の安全・繁栄を図る。(かれ等の)哲学が世界の無事安穏を願うとき、かれ等の生存・繁栄は期待できる。世界は己が体内へ新型コロナを招き寄せる原因を作った。既に世界の遺伝子に新型コロナが組込まれたのなら敵視するのでなく、共生が必須と思われる。
それにしても、主体(者)って？空っぽって？空っぽの財布にお金は無くて、何にも持ってないのは人生空っぽ。何の権利も資格も持たない奴隷に家族が出来てもそれはホンモノでなくて幻想・幻影。真実の家族が欲しいなら奴隷なんてやってられない筈です。たとえば上の詩の「君(きみ)」だけど、奴隷の君は御主人様だ。愛妻家の君は妻だろう。ギャング・カポネの子分の君は親分カポネって分かりやすいでしょ？奴隷でない私の君はあなた／人間です。主体者にとっての君は誰でしょうか？主体者(私)の君は世界の構成員たる生命たちかな。あなたはいかがですか？
ま、修行に入りたての私ゆえに、箱庭の作物に害をなすナメクジや団子虫を殺してしまうけど、何万人もの人間を殺した新型コロナとは共生しなければならないと思う。自分の手に負えない新型コロナとは仲良くしても、弱い(マイノリティの)人間は殺してかまわないっていう気持ちも分からない訳ではありません。弱い者を恐がらないのは生き物の原始的な本能に組込まれている訳で、だから弱い者に居丈高になりたい気持は私のなかにもあって理解できる。只、それだと弱い私を苛めていいよって強い者に宣言してると受取られても仕方ありませんから。お大事に❕❕ 了。
